TrashTextでの指摘に応じたため、物語自体に微妙な変更の加わった箇所があります。
一応ネタバレとなるため『続きを読む』内に格納していますが、該当箇所を抜き出しました。気になる方はご覧ください。
「――ちょっと、待って」
ただ、まだ納得のいっていない事もある。
「お父様の家に、何かを盗みに人が来て……ディイ君がその人に殴られて、その後その人達が逃げて、その後モールさんとファビオさんが見に来て、その後あたし達が来たんだよね? じゃあ――」
「“その”が多いね」
「ディイ君、それはどうでもいいのっ。
――だから。その間、お父様は何をしてたの?」
バベルはためらいもなく答える。
「自分の身の安全を確認した後、ディイを助けに行こうとしていた。
彼自身の身の安全は、既に
それきり、アリスは沈黙した。
何もできなかった自分に、その言を問い詰める資格はない――