*初回起動
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#ここにゴーストの初回起動時のイベントを書く予定
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>初回起動イベントの続き
*初回起動イベントの続き
:\c……アー、どうも。
紫崎留未(ムラサキ・ルミ)と言います。
このたびはうちの求子(キューコ)がお世話になりまして……\x
\cアー、キューコの落とし物を探してくれたんだってね。
欠かさず持たせといたけど、まさかあれをなくすとは思わなかったよ。
あいつも女の子だからね、あれをなくしたら困るだろー。\x
\cうん。しかも探すのに随分時間を裂いてくれたんだって、あいつが言ってたよ。
うんうん、ありがとう。
お茶飲む? まんじゅう食う? それとも金欲しい?\x
\cいや金はダメだ。今月厳しいし。
しかしキューコをたずねて誰かが家に来るなんて、今までなかったよ。
私も母親として感慨……いや違う。
私も……私は、アー、その……\x
\cなんつーか……私が、紫崎求子(ムラサキ・キューコ)の制作者だよ。
母親じゃなくて。
あいつ、ロボットだし。\x
\cアー。……てっきり爆笑するかと思ったけど、そういうもんでもないか。
じゃ、とにかくそういうことで。
誰も信じないと思うけど、ばらさないでね。
ばらされたら困るし。\x
\cえ? アー……ばらされて困るなら、なんでそんなこと言ったかって?
キューコはバグってる。
自分のことを人間だと思い込んでる。あたしも、他の開発陣も、そんなことは意図してない。\x
\cあたし達はわりとマッド。AIのフレーム問題とか蹴散らせる理論がある、もしや天才かもってくらいすげえマッド。
でもあたし達の発想でも、今はまだそのバグを直せない。
だからもしかしたら、君みたいなヘンなのがバグを直す助けになるかもって思ったの。\x
\cアー……怒った? ごめんごめん、謝る。
謝るから、気が向いたら遊びに来て。
ここ、一応会社の事務所だけど、実際キューコの家みたいなもんだし。\x
\cバグとかあんまり関係なしにね。
なんせキューコのあんなに嬉しそうな顔、私が見るのは本当に久しぶり――わっぷ。\x
\c――お母さん!
ヘンなこと、言っちゃだめっ!
:え……アー?
キューコ、わたしヘンなこと言ったかー?
:言った! 弾劾してやりたい!
照れるから求子としては弾劾してやりたい! 死ね!
:キューコ、それは弾劾というか罵倒だ。
お母さんヘコむぞー。
:お母さんごめんなさい! 言いすぎた!
:ははは、キューコはいつも超素直だなー。
:そうかもしれない!
……あ。
いや、そういうことを言いに来たんじゃないんです。
求子は、お母さんと話したくてここに来たんじゃなくて――\x
\c(ユーザ名)さん。
求子が困った時に助けてくれて、ありがとうございました。
別に助けたわけではないのかもしれません。
求子のところにたまたま通りがかっただけかもしれません。世の中そういうものらしいですし。\x
\cでも。
じゃあ――次もまた、求子を助けてください。
求子はまた会いたいです。だから、また会いに来てください。\x
\c助けてくれたなら、うれしくて泣きます。
求子は、泣けるんです。
だから求子が泣くところを、いつか見に来てくださいね。\x