「よっこ、なんか企んでるでしょ?」
再訪したアリチェは、よすがの様子がただ事ではないとひと目で気付いたのだろう。
彼女の表情は、今では懐かしい、“いつもの”笑顔に近かった。
けれどそこには、有無を言わせない響きが込められている。
「よっこ、なんか企んでるでしょ?」
再訪したアリチェは、よすがの様子がただ事ではないとひと目で気付いたのだろう。
彼女の表情は、今では懐かしい、“いつもの”笑顔に近かった。
けれどそこには、有無を言わせない響きが込められている。
――悲しくて、さびしい夢を見ていた。
そして今でも、その夢から抜けられた気がしない。
■■■■■マリナはきっと、今でもあのレストランで料理人を続けているのだろう。
けれど、私たちがマリナと会うことは、二度となかった。■■■■■
私はその夜、アリチェに伝えたいことのすべてを言えなかった。
それなのに、言うべきでないことを言ってしまった。
言えなかった。言ってしまった。
言えなかった。言ってしまった。
言えなかった。言ってしまった。
言えなかった。言ってしまった――――――
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■■■■■■■■■■■■■■■――――
「ここのメニューを見ると、まだ頼んでないのがいろいろあるよねー。
スペシャルティーってなにこれ、おもしろそう!」
「アリチェ、それ頼むの? ええと、スペシャルティーはアップルティーをベースに……」
「アップルティー好き! 店員さん、スペシャルティーひと――」
「……五種類のハーブとスパイスを調合した……」
「やめた!!」
「……ですよねー。
アリチェがこれ飲んでたら、たいへんなことになってたと思うよ?」
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ゴースト『のよすが』をベースにオリジナルの展開を交えて執筆した、小説版のよすがと言える作品です。
小説単独でも、ゴーストと併読しても楽しめるように書いています。
ただ小説にはゴーストのネタバレが含まれるため、そちらのストーリーを純粋に楽しみたい場合は、第二部完了までゴーストを進めてから読むことを推奨いたします。
第一話『みっつのごほうび』
第二話『日記の価値、嘘の価値』
第三話『藤井真理奈には何もない』
第四話『ころされてあげたい、と嘘をつく』
第五話『混沌の中に歩いていく』
最終話『えんぴつがほしい。』
エピローグ
私――西東よすがと友達のアリチェ、そしてつい数日前に知り合った大人の女性であるところのマリナ。
その三人で遊びに行ったのは、アリチェからの電話を受けた翌日のことだった。
のよすが小説版
タイトル『ころされてあげるから』
これは、おんなのこがきちがいになるおはなし。
このお話は、最初はアリチェに捧げる言葉として始まった。
けれど最後には、あなたのためのお話になる。
そう。このお話は、最後には“あなた”のための祈りになる。
その頃には、私はすっかりおかしくなっているけれど。
こちらが使用しているメールアドレスはh.ito.egg@gmail.comとproject@ii.hacca.jpのふたつだったのですが、後者のアドレス宛のメールが2/23からつい先日まで受信できていない状態でした。
このブログのコメントのメール通知とメールフォームからのメールも後者のアドレスに入っていたので、いただいたメッセージを見逃してしまっていました。
今まで何も対応ができずに本当に申し訳ありません。
受信ができなかった原因はこちらのメーラーの設定ミスです。それについては手元で修正をかけて再受信を行い、かつコメントの通知とフォームメールについてはgmailのアドレスに届くよう修正しています。
コメントに気づかなかったことは通知メールの不通のせいもありますが、ブログの巡回不足でもあるので今後注意いたします。
いただいたご指摘に対応してヴィイと人狩りの王の更新、およびコメントへの返信も先程行わせていただきました。
人狩りの王のバルーンのスコープ間違いについては目立つミスを長年放置してしまっており、自分の注意力のなさを痛感しています。
今更のお礼となってしまいますが、人狩りの王の辞書のおかしい箇所を詳細に指摘していただき大変助かりました。
このサイトを放棄したと思われても仕方ないような不始末をしてしまい重ね重ね申し訳ありません。
今後の活動としては、まず近日中にのよすがの小説公開を行うつもりです。
その後にヴィイの更新など、今後も活動は行っていくつもりです。
(人狩りの王についてはストーリーが凄く半端なところでずっと停滞しているので、できれば完結させたいという気持ちはありますが、そのための筋立てがどうしても見えてこないのが現状です)
厚かましいお願いではありますが、その活動をもうしばらくでも見守っていただければ幸甚です。
“どんなにつきがあかるくても。
どれほど目がくらんでいても、それは、とうのむかしにないものなのです。”
“とうのむかしにないものだから。
それがあるというきもちは、それはほんとはうそなのです”
“とうのむかしにないものだから”
「……とゆー本を、むかしよんだきがする。
ぽえむ……?」
・ランダムトークの追加
・「長い話」内の改行タイミングやセリフの調整
・「長い話」内でうたといずなのバルーンが入れ替わる不具合修正
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