去年の11/17にフフルの更新記事にコメントをつけていただいた方へ

 こちらの不注意によりついさっきまでコメントを見落としていました。
 基本的にコメントに対しては全てお返事するようにしています、これだけを無視するような形になってしまい申し訳ありませんでした。
 今更ながらではありますが、先程お返事をさせていただきました。(サイドバーの『最近のコメント』から見られます)

人体視願/ヴィイ:更新

 今回の『OnTranslateでの処理の負荷を減らすよう修正』については幻日幻月環のあーるでぃーさんより助言いただいた通りに修正したものです。
 この場を借りてお礼を申し上げます。
 おそらくこの修正でフリーズ問題は解決できたかと思いますが、なにぶんフリーズについては作者の環境で再現の確認が取れておりません。
 まだ問題が発生するようなら、お手数ながら再度ご報告いただければ幸いです。

* * *

「それは、すっとんで激突して突き抜けてひかるもの。
 光速はずっとまえに超えたもの。
 誰も追いつけないもの。
 いろんなことをつぶやいてるけど返事は届かないもの。
 ほんとうの姿は、誰の目にも見えないもの」

・ランダムトーク追加
・OnTranslateでの処理の負荷を減らすよう修正(起動中のフリーズ対策・暫定)
・一部の追加シェルの使用中ストーリー上違和感がある点を修正
・narアーカイブ更新

人体視願/ヴィイ:『春待つゆめ』

「――我ながら美しくまとまったと思うんだけど、ウタゲ? どうかな」
「うん、いいと思う。すっごく、すっごく、いいと思う!」
 語りを終えたヴィイに、パジャマ姿のボクはひとしきりはしゃいだ。

「そう? あなたがそう言ってくれたんなら――」

 ヴィイは途中で言葉を切る。ヴィイが語った“おはなし”に追随して、幻影が湧き出てきたからだ。
 幻影はボクの知るヴィイと似ていて、でも違う姿。金髪と緑の目、けれど目の穏やかさが違う。袖余りのかわいいコート、カバンにウサギのキーホルダー。
 ボクらはだまって幻影を見つめる。幻影の髪がボクのほっぺをくすぐる。ボクらと触れ合うことすらできるそのまぼろしは、けれど数十秒ほどで薄れて消えていく。
 自我を持つに至らない夢幻のヴィイ。その姿を、ボクはしっかりと、しっかりと記憶に焼き付けた。
 ボクたちバベルにとって現実と空想の境目は薄く、夢は簡単に実体を持つ。でも、だからこそ――実体化することのない“おはなし”を、ボクは尊いと思う。

「……人間が想像できることのすべてを、人間が実現可能だとするなら」

 ヴィイのつぶやきにボクはうなずく。
 記憶の中のお話は、きっと未来では叶っている。

「だいじょうぶ。ヴィイなら、かなえられるよ」

 ほほえんで、ふわわ。ねむい。
 意識を手放して、寝てる間にしんでいるやらいきているやら。ボクのいのちはそれほどいい加減で、でもしっかりしているところもある。

「おやすみ」

 ヴィイにあいさつ。
 彼女の目を見る、きらりと光る。いのちの形が崩れても、すきの気持ちは変わらない。

「おやすみ、お姉ちゃん――良い夢を」

 そうしてボクは、“おはなし”を心に抱えて目を閉じる。
 ボクのいもうとが、しあわせになるというのなら、これ以上のよいゆめはないのだから。

「ヴィイを30分ほど立たせていると他のプログラムを巻き込んでSSPがフリーズする」現象について

 報告をしていただいたユーザさんとはまた別の方から情報をいただき、ヴィイの辞書内のOnTranslateイベントが原因だと思われる、ということで見当がつきました。
 辞書からOnTranslateを削除する方向で修正を検討していますが、このイベントはゴーストの非常に重要な部分に食い込んでいるため、修正にはかなり時間がかかりそうです。
 最初に報告いただいたユーザさんには申し訳ないですが、今しばらくお待ちいただければと思います。

3月2日はヴィイの誕生日でした・関連キャラクターの設定の再掲

 ※ヴィイを30分ほど立たせていると他のプログラムを巻き込んでSSPがフリーズする、というご報告をいただきました。
  作者の手元では同様の現象は確認できませんでしたが、ごくまれにヴィイの起動中にSSPがフリーズすること自体は確認できています。
  同様の現象が起きた方は、具体的にどんな現象が起きたかご報告していただけますと大変助かります。

 誕生日にちなんで、公開時系列順にヴィイの関連キャラクターの設定をざっと記します。
 設定に興味がある方はよければご覧ください。設定上の質問などあればコメント欄にてぜひお願いします。
(これからヴィイのイベントに触れる方のことも考えてややぼかしてはいますが、設定的に核心に近いところにも触れていますので、ネタバレが嫌いな方はご注意ください)
 
 また、それにちなんで昔に書いた文章も再掲します。
 なにぶん書いたのが十年以上前なので、小説の方はもうとてつもなく読みにくい稚拙な文章としか言いようがないのですが、興味がある方はどうぞ。

 ヴィイとウタゲとキョウコの前日談:『姿変えの魔女、白い翼』 前編中編後編
(2004年2月あたりにヴィイの構想をはじめたらしい。当時のメモの断片

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