小説の感想を書くのは始めてだったような

 同時期に二人の知人が連載している小説が完結しました。
 この機会に自分なりの感想を。紹介的な異図は今回はあまりありません。

 まず、今日相互リンクを結んだダスヴィダーニャ連載の傍らのミス=フォーチュン
 心情的には一史に感情移入しつつも、この話について文章を書く段になるとこれは九段の物語だな、と思います。
 二十年をかけて旅をした、ゆきてかえりし物語。
 個人の解釈としてはそのように。目次に描かれたシルエットだけは賢そうに見える彼女が好きです。
 そんな具合で、えー、後は……
 ……あ、各話のサブタイトルが全部人間に属する何かを表現する名詞ですね(さっき気付いた)。
 そんなところです。
 最後の最後で涙ぐんでしまった事は秘密にしたい。
 
 そしてウェブリングから間接的に接続している推定天使DIGITAL MOON LIGHT
 たまに思う事ですが、えーと、こういうのに比べると俺の小説はスゲェ普通だと思います。
 原作をやった人全員がこの作品の士郎の造形には突っ込まずにはいられないと信仰。けれど他のキャラは確固と原作に準じ、そしてこの作品の士郎に対峙して描かれています。
 個々のエピソード自体に必要な説明しかしないのが、原作(アタラクシアの方の)とも繋がる全体の作風でしょうか。
 桜と藤ねえのエピソードが好きです。
 三日目の雪に関しては、三回読み返して「あ、この娘はここで死んだのか」と解釈。
 この解釈で正しいのかどうかは微妙ですが、そう思えばあの文章も理解不能で済まさずに受け止められるな、と。
 

 ちなみに。
 以上二編の小説は、どちらも俺自身の好みからは若干遠い位置にあります。
 それでも素直に良いと思える場所も、巧いと呻く場所も、好きになれた所もありました。
 完全に受け付けないものを無理にどうこうしようとは思いませんが、良く出来た作品を思い込みとその場の気分だけで放り捨ててしまうのも避けたいところです。
(他人のサイトで見る分においては、感情そのままに書き出された感想も好きなのですが)

 さて、俺も書くか。

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