第1景を見直してみると、結末にどう言い繕っても有り得ないくらいにおかしい点がある事が判明しました。
既読者のための補完は『続きを読む』にて。
「……男なんて、大嫌いだ」
ロビンは心底から、そんな言葉を吐き出した。
そして息をつく。
「撃て」
その言葉は、勿論ロビンの放ったものではない。
続く銃声はむしろ爆音に近かった。
硝煙の中でバベルは、肉体を弾けさせながら踊っている。
自らの得物を使った当然の結果として痙攣と共に両腕の骨を折り、加えて〈水〉の兵団の一斉射撃――
数秒で脂肪交じりの不可解な塊と化したバベルは、自ら
「――――」
沈黙。
カミロですら最大の力で投剣をバベルの身体に突き立てたと言うのに、ディイだけが〈攻城者〉の引き金に指をかけたままで撃っていなかった。
その異様な冷静さにも、今は言及する者もいない。
ロビンはふと家へ帰りたくなった。
目を閉じて眠りたくなった。
帰れもしないのに。
心臓の欠落から噴き出す精骸の怒涛よりも、その中で再生していく
(上記修正後)