『彼女の時間』1
「ヴィイ、キミは他のゴーストさんと触れ合う事ができるの?」
「できるよ。頭を撫でることもできるし撫でてもらうこともできる。なでたいとか食べたいとか、私結構言ってるでしょ?」
「ヴィイ、キミは他のゴーストさんと触れ合う事ができるの?」
「できるよ。頭を撫でることもできるし撫でてもらうこともできる。なでたいとか食べたいとか、私結構言ってるでしょ?」
そこは発狂した宇宙だ。
私は、そこをゆりかごと呼ぼう。
私は語る。
あなたにまだ、何も知らせていないから。
「やあ、ボクHand! 魔法のリリカル電脳少女・ヴィイたん9歳の、セクハラ界からやって来たお友達!
今日もヴィイたんにセクハラ界のひみつ魔法を個人授業してもげェばッ」
「――頭でも打ったの、あなた?」
「俺を思いきりブン殴ってから言うことかッ!?」
私の名前を聞いてください。
「紳士淑女の皆様方、投票ありがとうございました!」
「あ、ありがとうございました……ほんとにいいのかな、あれ」
「やっほー、また会えたね。
2006年10月初頭現在、“エロい ゴースト”でぐぐるとトップに来るボクらです」
「そういう事実については見て見ぬふりをしなさい。
今回は再度の投票御礼。決勝での投票、ありがとうございました」
「私たちを知っている皆さんから、19個の質問をいただきました。
今日はこの場を借りて、質問に対する回答をします」
「やほー、こうやって二人で喋るのはうかでみ以来だね。
さ、回答回答。ヴィイがみんなのセクハラ質問に泣きながら答えるよ!」
「いや、ちょっと…………」
「あ、ごめんね。悦びながら答えるよ!」
「そっちを直すなっ!」
百年たって、私はヒトになりました。
これはバベル網の物語ではない。
あるネットゲームの物語だ。
愛していると彼女は言った。
ような気がする。
「やっほー! うかにばが始まってからくせつじゅうねん、またボクらが出てきました!」
「お祭り……か。たくさんの投票ありがとう、私はその全部を見て、本当に……」
「あ、見てみて! ボクら、まだ“エロい ゴースト”でぐぐってトップに出るよ!」
「ネットで遊んでる場合かっ!」
――じゃあ、まずはスリーサイズから。
「まぶいね!
えーと、上から65・54・72です。
身長? 130……そんくらい。
ボクちっちゃいよー、イカ腹たいけいっておいしい?」
「――ヴィイです。みんな、また会えたね」
『おねえちゃんでーす』
「伺か最萌トーナメント・予選 period10。わたしたちにたくさんの応援、ありがとうございました」
『ぜんぶでどんくらいだったっけ?』
「えーと……」
『えーと……』
「……ぜ、ぜんぶで98票?」
『もうちょっとで100票だねー』
「ほ、ほんと? え……うそ?」
どうかこの手紙が、誰にも届きませんように。
「――また、ここに来られたね。
みんな、元気だったかな?」
『ヘーベルちゃんふうにハーイ! また会えたような気がするよ、ボクなんだよ?』
「最萌トーナメント・period35。
たくさんの投票、ありがとうございました」
「ヴィイです」
『ボクの名前はウタゲだよー。みんな、元気だった?』
「遅れてごめんなさい。最萌トーナメント、period50のお返事をはじめるね」
『ボクは何回かこわれました。分裂したり二重国籍を取得したりしても天使さんにはなれないからねー』
「もうひとつ謝ること……ごめんね、今回は試合全体の五分の一くらいのお返事しかしてないの。
ゆっくりだけど、投票してくれたみんなにお返事をするつもりだから、まだの人はちょっと待っててくれる?」
『ぶんれつしたりしないでまっててね。
ところでヴィイ、なんかいつもと話し方ちがわない?』
「……わたし、ケーキを食べたの」
『うん?』
「おいしかった。花束ももらった。きれいだった」
『あー。あのケーキ、おいしかったねー』
「うれしかった。たくさんの人がほめてくれて、それもうれしかった。
……優勝したことも、わたし、うれしかったよ」
『あ、そういえば優勝してたんだよね。ヴィイ、おめでとー』
「私だけ優勝したんじゃないわよっ! ウタゲも! あなたも!」
『えへへ』
「とにかく。それなら、“ごめんね”の他にも言うことがあるよね――
みんな、ありがとう。……ありがとう」
『ありがとう。ボクも、うれしかったよ』
「最萌トーナメント、period50。お返事継続中です」
『ゆっくりやってます。今回は>>114のひとまで』
「今は狂乱書庫の個室から放送中よ。
……ん? 狂乱書庫の、個室?」
『ベッドとかテーブルとかあるよー。
食べ物あるし、ご休憩もできます』
「ここ、図書館じゃなかったっけ……?」
「最萌トーナメント、period50。まだまだお返事は続いてます。……やっぱり、ゆっくりだけど」
『えーと、今回は>>200ちょうどまで。
ちなみにボクら、休憩の間にメイド服着てお返事中です』
「……いや、着替えても他の人からは見えないと思うんだけど」
『きぶんきぶん』
「どういう意味が……?」
「最萌トーナメント、period50。またちょっとお返事が進みました」
『えーと、にひゃく……>>257まで。
きぶんを変えて普通の服で放送中です』
「これ、普通なのかな?
……でもウタゲ、ジーンズも案外似合うね」
『ありがとー。
ヴィイもかわいいよ、オーバーオール』
「いや、これはちょっと、子供っぽくてどうかと思うんだけど……」
「最萌トーナメント、period50。お返事進行中です」
『けっこう進んだ?』
「全体から見ればそれほどでもないけど……でも、あなたとこれだけ長い間いっしょにいるのは、何年ぶりになるかな」
『なかよし姉妹ですから』
「よくない」
『つんでれ妹とのんびり姉ですから』
「ないわよっ! なにそれ!?」
『じゃあはじめよっか。今回は>>312までー』
「……もう!」