のよすがの制作の内実について

「のよすがは共作ゴーストと書かれてはいるが、具体的に誰が何をしているのかよく分からない」という声がありました。

【スタッフ】
原案およびテキスト(主によすが側):ウエ紙
テキスト(主にアリチェ側)およびシェル調整など:ユスラ
シェル作成:シルエットさくら

 配布記事ではこのように書かれていますが、これだけではよくわからないというのももっともですし、この機会にもう少し詳しく説明を行ってみます。


 まずのよすがの一番最初の種として、俺のアイデアをもとにユスラさんと相談を重ねて、よすがとアリチェの二人のキャラを作成しました。
(アリチェのキャラも、俺が考案した4人分のキャラアイデア――多数の流行に流される以外に何もない少女、心に虚無を抱えたまま他人を楽しませようとするゲームマスター、誰かを自分に依存させるためなら何でもする“お姉さん”、そしてアリチェの原型となったアイデアの中から、ユスラさんが選んだものです)
 そして相談して必要なサーフィスを割り出し、シルエットさくらさんにシェルを依頼しました。
 シルエットさくらさんとはメールのみで連絡を行いました。進行状況の定期的な連絡も重要なものとして交わしたこともあり、完成までに交わしたメールの数は確か50通ほどになっています。
 事前にいただいたラフを踏まえてサーフィスのイメージの指定などは行いましたが、一度完成したサーフィスへのリテイクなどは行っておりません。
(そもそも必要がなかったということです)

 対してユスラさんとはツイッターのダイレクトメッセージやスカイプなどで連絡を取っています。
「テキスト面では主によすがを俺が、アリチェをユスラさんが担当する」というのは事前に決めた事項ですが、具体的にどうするかといえばなかなか難しい話になります。
 たとえばランダムトークでは、二人のキャラが喋るトークを実際に作者二人で書こうとしても無理があります。
 結局はこうしました。

・触り反応については手伝う必要がある時などは除いて、単純に担当キャラの分を書く。
・ランダムトークについては各自が思いついた分を好きなように書く。キャラごとの分担などは意識しない。
・ストーリーにおいては、実際のイベント単位で執筆担当を割り振る。よすがが主役になるイベントを俺が、アリチェが主に活躍するイベントはユスラさんが書く。
・イベント名「いいお店見つけた!」は俺が書き、「闇夜の丘にて」はユスラさんが書くなど。ただ「アリチェとよすが、三人で」だけは、ひとつのイベントを二人で書いている。
・他システムメッセージ、メニューなどは俺が書く。
・シルエットさくらさんから受け取った画像データ(psdファイル)を実際のシェルとして再構成する作業はユスラさんが担当する。

 だいたいシェルを描くこと以外を半々ずつ受け持った感じです。
 特にランダムトークとイベントについては、のよすが公開までの結果的な二人の作業量は、ほぼ5:5になっていたかと思います。
 またのよすがの公開後も、ユスラさんにはランダムトーク、アリチェの触り反応、新たなシェルの追加分に関わる作業などをお願いしています。
 第二部については俺がイベントを書きました。ですが第二部以降、つまり今進行中の短編集的なストーリーについては、ユスラさんもイベントをひとつ執筆中です。

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