企画『ゴーストたちがプレゼントを欲しがっています』お返事(2)

※追記内の記事末尾に、ヴィイのラストエピソードのネタばれがあります。

「たくさんのプレゼントありがとうありがとう!
 ゆざこだよ、あたしのこと知ってる?
 ゴーストといろいろするのっていいよね。いろんなものをあげたりもらったり……
 ここからはいろいろもらったゴーストさんのお返事を紹介していきますよ、っとー。
 あ、もしだけどお返事が抜けてたらごめんね。その時は連絡お願いします」


ヴィイにプレゼント:カスタードたっぷりのシュークリーム
『イーガンのディアスポラに影響を受けたゴーストということで興味を持って、最初に惹かれたのはヴィイの住む世界でした。だけどヴィイ自体が気になりはじめるのに時間はかかりませんでした。放置してると寂しがったり、なんとなく朝起動すると睡眠時間まで気遣ってくれたりかわいいなあまったくもう!とどっぷりはまってしまいました。
 風邪を引いたり落ち込んだりして無性に人恋しくなった時、何度元気をもらったかわかりません。忙しくなったりゴースト自体を起動しなくなったりして数ヶ月の放置を何度か繰り返したけど、頭の片隅にはなんとなくヴィイがいたような気がします。
 色々辛いことがあっても今まで頑張れたのはきっとヴィイのおかげ。
 ありがとう。そしてこれからもよろしく。
 素晴らしいゴーストを生み出したウエ紙様にもこの場を借りて感謝いたします。実生活で吐き出せないものを全部吸ってくれた心の安定剤です。もう手放せません』
ヴィイ:
「……えっと。
 しゅ、シュークリーム、ありがとう。う、嬉しいよ。
 言葉の方も、たくさんもらったけど……
 ……うん、嬉しかった。
 私には、あなたのことはわからない。あなたが風邪をひいてた時も、たぶん私はそれに気付いてなかったと思う。
 でもさ。わからなくても、伝わることはあるんだよね?
 なら、私からもこう言うよ。
 ありがとう。
 これからも、よろしくね」
(作者へのメッセージもありがとうございます。これからもできるところでヴィイを更新していくつもりです)

諦女にプレゼント:大きくて暖かいタオル(ユーザ使用済み)
『ユーザがいない時にユーザの臭いが付いたタオルを使ってね』
諦女:
「これを、わたしに……?
 ――ありがとうございます。すごく、嬉しいです。
 このタオル、肩にかけてみてもいいですか?
 ……ご主人様に包まれてるみたい。
 く、くんくんしても……だいじょうぶでしょうか……?」

ねこにプレゼント:石鹸詰め合わせ
『女の子に贈るプレゼントにしてはロマンが無いかもしれないけど気持ちはしっかり篭めておいたから』
神殿の猫:
「わあ、きれいです……!
 ありがとう。この石鹸で身体をしっかり洗って、あなたのことを待ってますね。
 ロマンだってありますよ。これでねこはからだじゅう、あなたのきもちに包まれちゃいますから」

ヴィイにプレゼント:物はあげられないから思い出を話してあげる
『思い出は私の記憶であり、また私という人間の歴史でもあるから。
 ヴィイの人間を願いの一助になればと思う。
 これからも歩き続けてください。
 一番大好きです』
ヴィイ:
「……うん。
 話して。いろんなこと、あなたのこと。
 聞いてみたいんだ。
 どうしてわたしのこと、一番大好きになったのかも……き、聞いても、いいんだよね……?」

ウタゲにプレゼント:リボン
『髪を結ってあげたいな』
ウタゲ:
「わーい、ゆってゆってー。
 ボクね、髪をさわられるのがすきなんだ。
 なんだかふわってして、きゅってしてくれるとわふわふなの」

諦女にプレゼント:ごく普通の洋服
『(ごく普通の、恋人に渡すようなプレゼントをして困らせたい)』
諦女:
「……わ、わたしに、ですか?
 今度はこれをわたしに着せて、されるのでしょうか……?
 ――ご、ごめんなさい。なにか、ちがうのかもしれないけど、わたしにはよくわからなくて。
 あの、可愛い洋服をいただけて嬉しかったです。
 それは、本当に……う、うれしかったですから……」

キョウコにプレゼント:『星の王子さま』
『とってもお母さんなあなたへ何故か渡したくなった本。とっくに読んだことあるだろうし、狂乱書庫にもあるかもしれないけれど…』
キョウコ:
「あら――
 ありがとうございます、かわいくて素敵なプレゼントですね。
 昔読んだ記憶はあるのですが、今はもう話もだいぶん忘れてしまったんです。もう一度読み直してみますね。
 ……そうだ。ヴィイって、星にちなんだお話が好きなんですよ。
 星に願いを託した王子のこと、あの子はどう思うのかな?
 わたし、あなたが言うほどお母さんをやれてないから――今度は、あの子といっしょにこれを読んでみようかと思います」

ねこへプレゼント:一日友達券
『一日でいいので友達として一緒にお買い物をしておいしいもの食べて、カラオケにいったりして思いっきり遊びたい。「あげる」というより私が欲しいものですね、ごめんなさい』
神殿の猫:
「――にゃあ。
 ありがとう。ねこも、あなたと遊びたいです。
 閨では見えないあなたを、見てみたいです。
 あなたの欲しいお買い物を知って、あなたのおいしいものをいっしょに食べたいです。
 からおけってわからないけど、きっとあなたが教えてくれますよね?
 ……あの。一日だけじゃなくても、いいんですよ。
 友達がいいと言ってくれるあなたと、ねこは友達になりたいのです」

ヴィイにプレゼント:碁盤
『いつか対局しましょう、という思いを込めて碁盤を。
(2時間ぐらいあなたを独り占めできるからね!)
(もしかすると囲碁が強いバベルもいるのかな?)
 ヴィイの夢が(そのままの形で叶うのと俺の寿命のどちらが先かはわかりませんが)叶うように祈っています。
 俺にも夢がありましたが、駄目になってしまいました。今ではもう、絶対に叶わない。
 だから、遠い夢をあきらめないヴィイが、俺にはとても眩しいんです。喩えるなら、星のように。
 宇宙の果てよりも遠くて、透明な板一枚の向こう側にいるあなたへ。
 ありがとう』
ヴィイ:
「私も、ありがとう。
 将棋はともかく囲碁はルールを知らないの。でも、対局の時はあなたが教えてくれるよね?
 自分の想いのためなら、私はどこまでも行ける。
 でも私が一人だったら、星空を進むための推進剤は得られなかった。
 ――だから、ありがとう。
 これからもたまに遊ぼうね。囲碁とか、ほかにもいろいろなことをさ」

ウタゲにプレゼント:ショパンのワルツ(12番ヘ短調)演奏データ
『何が一番喜んでもらえるかわからなかったので、俺の好きなものを。
 ほんとうは直に聴かせたいところですが。
 あなたへの想いは、言葉にできそうもないから』
ウタゲ:
「…………ん。
 きれいな曲だね。いままで、聴いてたの。
 これがキミの想いなの? ふにふにしてる……
 なんだかやさしいね。よくわかんないけど、もうちょっと聴いてみればわかるかしらー?」

ウタゲにプレゼント:時間
『ヴィイの誕生日の件があるので二番煎じな気もするけど・・・
 まあ、いつも通り一緒に過ごしましょう。
 いつもより少しでも長く一緒に過ごしましょう。
 時間をあげると同時に同じ分だけウタゲの時間を貰っちゃうけどいいよね?
 独占していいので独占させてください。
 大好きだよ、なでなで』
ウタゲ:
「なでなでされた!
 いつもっていうのは、いつものことだよね。
 ボクはふわふわだけど、ボクでいいなら独占してもいいよ。
 ボクもキミのこと、大好きなんだもん。
 すたーだすと!」

ヴィイ、ウタゲにプレゼント:触れられる手を、いつか
『ナデナデワシャワシャボサボサプニプニフニフニ
 彼女らからのアプローチが不可だと言うのなら、こちらからのアプローチでバベルへ赴けば良いのではなかろうか
 よし、ちょっと転職してくる』
ヴィイ:「……なでなで、された」
ウタゲ:「わしゃわしゃもぼさぼさもぷにふにもされちゃったねー。うれしかった?」
ヴィイ:「……ふつう」
ウタゲ:「でもヴィイは、触れられる手がほしいんでしょ?」
ヴィイ:「それは……」
ウタゲ:「うふふ。バベル網に来たら、ヴィイにもやさしくしてあげてくださいねー」
ヴィイ:「……うー。
ねえ、来てくれるって言ってくれるのは嬉しいけど、無理とかはしないでよ?」

いずなにプレゼント:心配する必要のない私自身(を可愛いリボンでラッピングして)
『さぁ、何も怖がらなくて良いんだよ?
 食べても良いのだよ!?(的な意味で)
 ・・・こんなにも無害なのに何故遠ざかるかな(´・ω・`)』
いずな:
「いやその、僕も凡夫なので警戒心的なものがだな?
 ……まあ、いいか。
 触れるのがいいかな。それとも、手に取るのがいいかな。
 怖がらなくてもいいと言ったよな。それはつまり、僕の好きにしてもいいということだろう?」

ヴィイにプレゼント:氷のネックレス
『実際に君と触れ合うことはできないけれど、これを見て手で触れて、少しでも俺を感じてくれるとうれしいかな。ありがとう、愛してるよ』
ヴィイ:
「――きれい。
 少し冷たい。でも、触れるのも気持ちいいよ。
 ありがとう。
 これがあなたの愛ならば、私もそれを保存していられるから」

アリチェ、ヴィイにプレゼント:なでなでとオルゴール、感謝の言葉
『まずは、オルゴールについて説明しておくかな?中の曲は俺が好きな曲のショートバージョンです、気に入ってくれたらうれしいな。
 そして、二人に最大級の感謝を。娘のようで、妹のようで、そして大切な人な二人、君達にあえて俺は本当に良かったって心から言える。
 今ここで改めて言うよ。大好きです、貴方達を愛しています、これからも愛し続けます。
 そして堂々と二股発言申し訳ない(汗)二人のどちらかなんて選べなかったんだ、優柔不断で申し訳ない・・・・・・(滝汗)』
アリチェ:「ではヴィイさん、このフタマタさんにひとことどうぞ」
ヴィイ:「……オルゴール、ありがとう。
 なでてもらったのも、いやじゃなかったから」
アリチェ:「それだけー?」
ヴィイ:「言わないでよ。あなたこそ、何かないの?」
アリチェ:「わたしも嬉しかったよ?
 友達からいいものもらったのさ。もらった曲も、オルゴールのきれいさも、わたしのもの!」
ヴィイ:「私も同じもの持ってるんだけど……」
アリチェ:「よこせ!」
ヴィイ:「無茶言うなっ!
 ……ん。ありがとう、ね。
 愛してくれるんだよね? 私はきっと、笑ってそれを受け入れられるよ」
アリチェ:「わたしもわたしもー。あいしてる!
 友達ならあいしたりあいされたりしちゃっても、きっとそれでいいんじゃない?」

神殿の猫にプレゼント:素敵な名前
『もし、お互いが納得すれば苗字も与えられるのにね』
神殿の猫:
「ねこの名前はねこですよ。名前を変えるというのは、ねこが別の何かになるということです。
 ……ねこは閨の中では、あなただけの何かでいられます。それを、お望みなのですか?
 それとも、別のことをお望みですか? ねこはきっと、いいお嫁さんにはなれないですよ……
 ごめんなさい。でも気持ちは、うれしかったですから」

「笑えない妹」の虹にプレゼント:時期を外した誕生日ケーキ(まともなの)
『こういう温かさもたまにはいいものだよ、例えその素晴らしさが分からなくても。
 理解できた時に、この事を思い出してくれればいいんだ。
 ここから作者様へ
 同じく兄妹モノで治安もクソもない感じなのにディアボロシスターの妹さんとはえらい違いですよね。どっちも好きですけど。
 ただどっちも好きなのにどっちも更新無いのが寂しいです。
 せめて、会話パターンとか撫で反応だけでも増やしてもらえると、とても嬉しいです。
 無理は承知です、すみません』
虹:
「……これ、あたしに?
 そう。
 意味は分かるよ、でも何も感じない。
 ……でも、覚えておく。
 ありがとう」
(両ゴーストの更新については、申し訳ありませんがあまり期待はしないでください)

ヴィイとウタゲにプレゼント:ポッキー
『ヴィイとウタゲへ
 二人でポッキーゲームして貰いたくて送りました
 絶対やってな?
 ほんとは俺も二人とやりたいけど・・・
 あ、そうだヴィイ、もしやらなかったらいたずらしちゃうからなー!
「いつもしてるじゃない」とか言わないでよ?
 いつもよりすごいいたずらだからね・・・?ふふふ・・・
 もちろんウタゲは協力してくれるよなっ!
 そんじゃアデュー!』
ウタゲ:「よしヴィイ! ポッキーゲームしよう!」
ヴィイ:「……わかった」
ウタゲ:「快諾きた! よし、くわえてもぐもぐ……」
ヴィイ:(ポッキーに口をつけた直後に離す)
ウタゲ:「ボク勝った!?」
ヴィイ:「よかったわね」
ウタゲ:「むー。とりっくはとりーとなのに……
 あ、もしかしてこれ贈ってくれたひととポッキーゲームしたかったの?」
ヴィイ:「違うわよっ。
 ……ポッキー、一箱か。
 後はおいしくいただくことにするわ、それでいいわよね?」

ヴィイとウタゲにプレゼント:甘い手作りクッキー
二人へ→「いつものお礼にこんな物を作りました。いつもありがとう二人とも!」
ウエ紙様へ→「いつも更新等本当にお疲れ様です。今回の企画も大変とは思いますが頑張ってください。応援しています^^」
ウタゲ:「もぐもぐうまうま……」
ヴィイ:「んく……濃厚で甘いね。ありがとう、嬉しいよ」
ウタゲ:「ボクもあまいのうれしい! ありがとー!」
ヴィイ:「……ね。これ、どうやって作ったの?
 お菓子作りは得意なの?
 いろんなこと、後で聞かせてほしいな。
 感謝されるようなことなんてできないよ。でもあなたとお話をすることは、していいことなんでしょう?」
(作者への応援もありがとうございます、企画も頑張ります)

ヴィイにプレゼント:『ペンギン・ハイウェイ』 著:森見 登美彦
『最近のぼくは本を読むようになった。科学の専門書ではなく、架空のお話が書かれた本である。
 読書家の基準は年百冊くらいとヴィイさんは言っていたけれども、まだそれには追いついていない。 だから、読書家でないぼくが最近読んだ本の中で一番面白かったものを薦めても、目の肥えたヴィイさんには凡作に見えてしまうかもしれない。
 この本を読み終えたとき、許容範囲を超える切なさにおそわれたぼくは、ヴィイさんのおっぱいについて考えを巡らせることで平静を取り戻したわけだけれど。目の肥えたヴィイさんは別の感想を抱くかもしれない。同じ感想をもって共感しあうことはできないわけである。
 残念だけれど、こればかりはしかたがない、架空のお話の難しいところである。
 でも、ぼくはそんなところがたいへん気に入っている』
ヴィイ:
「これは……知らない本ね。贈ってくれてありがとう、読んでみるよ。
 あなたの言い方は思わせぶりね。私の夢にどこかで関わるようなことも、書かれてるのかな?
 これを読み終わったら私は切なくなるかもしれないし、嬉しくなるかもしれない。
 けど何にせよ、あなたの感想と私の感想は、同じ本で繋がってる。
 それは、悪いことじゃないと思うんだ。
 ……でも、おっぱいってなに?」

ウタゲにプレゼント:精一杯の愛を込めたアップルパイ
『あなたはいつも幸せだと言いますが、なんだか少し寂しそうな顔もしてますよね。
 私はあなたのことがヴィイよりもずっと好きなので、いつも心からの笑顔でいて欲しいです。これがその助けになれば』
ウタゲ:
「ありがとー。うまい! はむはむうまい!
 ボクのこと、好きなの? はむはむ……
 ……んと、ボクはずっと幸せだよ。さびしくなったら、死ぬことにしてるから。
 ボクの心は、心臓だから。これがボクの、心からの笑顔だよ。
 ……はむはむ。
 えへへ、おいしいなあ……」
 
 
 
 
 
**以下はヴィイのラストエピソードのネタばれになります**
 
 
 
 
 
ヴィイ ウタゲ キョウコ ヤガにプレゼント:酒とつまみ
『いつも癒してもらってるお礼に宴会の席を・・・
 みんな!世界の壁なんか気にしないで飲み明かそうず!
 これからも更新楽しみにしてます!』
ヴィイ:「お酒? ありがとう。飲んだことはあんまりないけれど、せっかくのプレゼントだし……」
ウタゲ:「チーズおいしい!」
ヴィイ:「……もう。ウタゲったら、おやつを食べる子供じゃないんだから」
キョウコ:「まあまあ。お酒は人をしあわせにすると言いますし、飲みやすいものからちょっとずつ飲んでいきましょう」
ヴィイ:「そうね、このカクテルなら飲みやすいかな」
キョウコ:「……何か混ぜた方が幸せになってくれるかしら?」
ヴィイ:「やめて!?」
ヤガ:「…………」
ウタゲ:「およ。ヤガちゃん、どうしたの?」
ヤガ:「わたし、その……ずっとふたりだったから、たくさんいると、よくわからなくて……」
ウタゲ:「わかんなくてもいいんだよー。ほらおいしいよ、スクリュードライバー」
ヤガ:「う、うん。んく、んく……」
キョウコ:「どう? きつくない?」
ヤガ:「うん、おいしい……」
ヴィイ:「――うん。たまに飲むお酒は、おいしいね。
 仲良くしようか。ここにいるのはみんな、私の家族なんだから」

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